2012年1月19日木曜日

共用排水管緊急引替工事

前回の調査概要
漏水調査及び応急処置の依頼を受け現地調査を致しました。
調査概要としまして、汚水槽B1店舗用として2.2KW3槽ボルテクスフロート型ポンプ2機設置されています。
75A排水管でフロートが作動した際、かなりの水量・水圧で排水されるシステムです。
今回の漏水の原因は、横引き排水管150Aが約敷地内2mの位置で地中梁より接続されていた150Aの排水管が抜け落ち、ファイバー撮影でも確認できましたように、排水不良状態によりポンプアップされていた水が地下1階の切断された排水管50Aより逆流し、B1店舗亀裂部分より吹き出たものと推測いたしました。
原因の一つとしまして、1階店舗の改装工事が行われた際に改装業者が不良配管とみなし切断したものと考えられますが、確信のいったんではございません。
当建物の規模の割合につき、会所・点検口(掃除口)などが横引き管に至っては一箇所しか設置されてなく、かつ住宅用B1専用汚水槽用ポンプ排水横引き管が1系統しかなく、従来の作業予定として埋設1mの位置にスリブ入れが行われ150A配管が接続されている部分より2系統の150A配管が未使用のまま接続されておりました。
推測としましては、店舗用・住宅用の排水管の2系統引込む予定であったと思われます。
土間配管部分より用壁までが2m位しかなく、会所を数箇所設置するのも難しく、やりとりなどの継手配管の使用も難しいスペースであり、300Aマス設置で、用壁側に125A接続配管があり、接続配管につきましては用壁と併用して側面に設置されている雨水側溝下側の配管に接続する為、側溝下に45°エルボ配管し、再度エルボにて敷地表側(市道)に300A導入管が設置されるのが通常でありますが、市道約7mの本管に直接放流されています。
このような事情があり、150A排水配管をあぶりこみ施工にて土間内から出ている塩ビ配管に接続し、90度の角度で放流されていました。
あぶりこみの管口については、モルタルでの抜け落ちないような対策を施されていました。
尚且つ、本管側の排水管が住宅側150Aに対し、本管側が125Aという施工事例としましては類を見ない配管工事が施されていました。
このような観点から、排水管に何らかの負担(詰まり・なんらかの振動など)で配管が抜け落ちたと思われます。
住宅用の排水については、抜け落ちた部分より土の中に浸透していきましたが、汚水ポンプより排水される汚水の量は一度に0.5t以上の汚水が排水され、これについては3日の日の施工時に逆流排水を処理するため、バケツで40杯ほど処理をしました経緯から、ポンプ停止時にポンプ側から設置されているチャッキ弁が働いているため吹き出てB1亀裂部分より漏水したものと思われます。
今回の陥没部分の排水管につきましては、土間配管から45°エルボ使用かつ自在継手150Aから神戸市型公共マスに接続し、市本管側125Aに接続して作業を完了しました。
配管系等の工事につきましては弊社技術部といたしましては、満足のいく施工と受け止めていますが、今回の工事につきましては、テナント側が無休営業でしたので排水制限をしないという条件を余儀なくされました。
年明けでの施工という案もございましたが、お宮様の参拝道でもあり、お正月の出店や汚水の臭い・害虫発生等を考慮して年内での工事を試みました。
その為、エントランス下のまさ土が汚水等で大量に流れ出て陥没しています。
45°点検口の埋め戻しでは、完璧な埋め戻しが出来ず、給水BOX・給水配管が垂れ下がっている状態です。
ブロック等で補強していますが、エントランス側では空洞が確認され抜け落ちる2次被害が懸念されます。
エントランスにつきましては点検口・鉄筋メッシュなどの補強を施すなどの耐震に耐えれる施工方法がとられているとは思われなく、化粧タイルでの補強と思われます。
点検口の設置、点検埋め戻しを助言いたします。
当マンションにつきましては、建物規模の割合につきマンホールが一箇所しかありません。
現在の方法では部分的な目視でしか確認できません。
上記早急なる対策を助言し、後日施工いたしました。

引替公共マス

掘削工事中

陥没部分

配管撤去中


作業中

土間下150A 配管撤去

撤去配管

抜け落ちていた150A配管

旧あぶりこみ施工配管撤去

新施工配管150×150A 市型取り付けマス

45°配管配管エルボ150A使用。スラブ内より躯体貫通部配管に接続

配管工事完了

本管側ジェット通管作業中

150Aインバートマス点検口設置

市型防護ハット設置

0 件のコメント:

コメントを投稿